人民元の切り上げのプロセスが終わったかと言うことに関して、それは市場の需給関係によって決まるものと考えており、そんなに簡単に断言できるものではない。このプロセスに関して、認識しなければならないのは、世界の経済がアンバランスで、中国の経済発展にもアンバランスや不調和、持続不可能な問題があり、修正していくプロセスは短期的なものではなく、非常に明確なラインがあって、そこまで到達したら終わりと言うような生易しいものでもない。
そのプロセスにおいて、中央銀行も外国為替市場の参加者であり、決まった法則に従って市場の需給に対しある程度の介入を行なう。総じて言えば、人民元為替レートがバランスの取れた状態に近づけば近づくほど、市場の需給は大きな効果を発揮する。つまり、市場の需給関係がより大きな効果を発揮するために、中央銀行は市場へ介入する度合いを健全に弱めていくだろう。それにより市場の需給を基盤とした管理された変動為替レート制度がより反映されるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年3月12日