米国アップル社のティム・クック最高経営責任者(CEO)は26日、北京市の西単大悦城(JOY CITY)にあるアップルストアに姿を現した。クックCEOは中国市場の調査研究を行っただけでなく、中国の電気通信キャリアのトップなどと会談しており、今後のさらなる協力について話し合いをしたとみられる。「国際金融報」が伝えた。
このことからアップル社1社が中国の10億人規模の携帯電話市場をかき回していることがわかる。中国の三大電気通信キャリアがこのほど発表した2011年の業績報告によると、中国聯通と中国電信はアップル社の多機能携帯電話(スマートフォン)「iPhone」(アイフォーン)などを武器に、中国移動から大量の利用者を奪い取ったという。
▽重要さ増すモバイルデータ業務
年度報告によると、昨年の中国移動の純利益は1258億7千万元に達し、中国電信は164億元、中国聯通は42億1千万元で、1強2弱の局面が続いている。
11年に中国移動の営業収入は前年比8.8%増加し、純利益は同5.2%増加した。中国電信の営業収入は同11.7%、純利益は同10.5%増加した。中国聯通の営業収入は同22.2%、純利益は同20.0%増加した。聯通の純利益増加幅が飛び抜けている。
三大キャリアの11年の運営状況はさまざまだが、モバイルデータ業務が占める割合はいずれも上昇した。年度報告によると、11年の中国の電気通信モバイル業務の売上高は827億100万元に達して、同53.3%増加した。
中国移動も11年にモバイルインターネット業務が急速に伸び、売上高は同45%増加した。