韓国経済研究院は3月24日、報告書「環大西洋貿易投資パートナーシップ(TTIP)およびその啓示」を発表した。同報告書は、「米国とEUの推進するTTIPに対抗するため、我々は北東アジア3カ国の自由貿易協定(FTA)の締結を急ぐべきだ」と主張した。韓国・中央日報の3月25日の報道を引用し、環球網が伝えた。
韓国経済研究院の金廷洙(キム・ジョンス)専門委員は同報告書の中で、「米国とEUは経済衰退の流れを変え、国際舞台における地位を回復するため、西欧を中心とする世界経済秩序を再構築中だ」、「国際競争力を強化し新たな市場を確保することは、永久の課題だ。米国とEUは緊密に提携しており、自らに有利な新しい経済ルールを制定している。我々はこの新たな課題を突きつけられており、積極的に対応しなければならない」とした。
同報告書はさらに、韓中日3カ国の「北東アジア自由貿易協定」という対策を示した。キム・ジョンス専門委員は、「世界貿易で1位・3位・8位を占める3カ国がFTAを締結すれば、世界経済のリーダーに耳を傾かせる『北東アジアの声』を出すことが可能だ」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年3月25日