産業革命以来、弱肉強食の「ジャングルの掟」が国際ルールとなったようで、大国の操る利益争いが今なお続き、世界は経済のグローバル化によっても静かな環境に戻ってはいない。喜び安堵させられるのは、世界金融危機発生後、西洋も東洋も、先進国も途上国も共に緊急行動を起こし、G20など重要な枠組みを利用してマクロ経済政策の協調を強化し、世界経済の安定的発展のために積極的な努力を払い、共に責任を担うという国際社会の意識と決意をはっきりと示したことだ。
中国は国際社会の責任ある一員として、世界各国と手を携えて共に歩み、平等・相互信頼、包容・相互参考、協力・ウィンウィンの精神を引き続き発揚し、「人類は運命共同体」との意識を積極的に提唱し、より平等で互恵的な新型のグローバル発展パートナーシップの構築に尽力し、世界経済の長期安定的発展の基礎を固め、発展の成果が各国の人々により良く恩恵をもたらすようにし、世界の平和・安定・繁栄・発展の実現に努力することを望んでいる。
現代世界はかつてない巨大な変化の最中にある。世界は1枚の有形無形の網でつながり、中国と世界各国は共にその中に深々とからめとられており、日増しに相互の結びつきが緊密化し、相互依存が深まり、互いの利益が融合し、互いの将来が関連性を強めている。複雑に入り組んだ世界情勢を前に、増え続けるグローバルな試練を前に、関係国は相手国が上がれば自国は下がるとの「シーソー」思考を捨て去り、相手国が負ければ自国は勝つとの「ゼロサム」ゲームを止め、自国の利益を追求する際に他国の理にかなった懸念にも配慮し、自国の発展を図る中で各国の共同発展を促すべきだし、そうしなければならない。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年8月23日