近頃、中国株式市場におけるヤドカリ上場が相次いでいる。「ヤド」を借りてまで上場したい企業が多いため、借りられる「ヤド」が不足するという状況が生じており、ヤドカリ上場の際に支払う特別費用も4億元を上回るようになっている。
証券会社の関係者は、「IPOの停止でヤドカリ上場を考える企業が多くなっていることを背景に、『ヤド』の人気が急上昇している」と指摘する。現在、多くの企業、ブローカーが「ヤド」を探しており、「ヤド」に成り得る業績の悪い企業1社には、5社以上の企業が交渉を持ちかけているという。ヤドカリの分野も非鉄金属・鉱物開発、石炭、農牧業、広告・マスメディアなど多岐に渡り、「ヤド」を借りる際に借りられる側に支払われる特別費用も4億元以上に跳ね上がっている。
「中国証券報」より 2013年9月2日