李克強首相が10日、2013年夏季ダボスフォーラムに参加する予定の企業家代表らと会った際、冷静さを保ち、落ち着いて対応し、総合的な対策を講じて、経済鈍化の圧力に対応していく考えを表しました。
李首相は「経済鈍化の圧力が拡大する中、マクロ経済政策を調整して、赤字を増やし、通貨政策を緩める方法もあるが、短期的な効果しか治められず、今後の経済発展には役立たないかもしれない」として「われわれは違う方法を選んだ。つまり、冷静さを保ち、落ち着いて対応し、総合的な対策を講じ、経済鈍化の圧力に対応していくことだ。特に改革によって生まれた有利な条件を十分に生かして市場の活力を刺激し、経済構造の調整に力を入れ、発展の方式を転換させて、それを、安定した成長とうまく結びつけることだ。このようなやり方は現在すでに成果を収めている」と述べました。
李首相は、「われわれはその気力、思想と視野を今後五年、十年ひいてはさらに遠い未来に向けるべきだ」として、今後、中国が長期的かつ持続可能で、健全な発展を実現するには以下3つの基本的条件を挙げました。
第一、中国は13億の人口を有する大国で、工業化と都市化はまだまだ進行中で、内需には巨大な潜在力がある。
第二、発展しつつある中国は、制度上の障害を色々抱えている。改革は依然、今後の発展に欠かせないものだ。
第三、中国の経済構造はアンバランスで、足並みがそろっていなく、持続不可能などの問題を抱えている。経済構造の最適化はわれわれにとって大きな課題であり、発展の潜在力でもある。(ヒガシ)