淄博市張店区漫泗河(マンスーホー)村には、特別な経歴をもつロシア人のナニというお婆さんが住んでいる。ニナお婆さんは7歳で中国を訪れ、今年88歳になる。身寄りがなく、屑拾いと安い年金を頼りに一人で暮らしている。しかし、お婆さんの前向きで明るい性格は多くの人を感動させてきた。10月31日、多くの方々の愛に包まれる中、お婆さんは山鋁(シャンルー)病院で白内障手術を受けることになった。
ニナお婆さんは7歳で中国を訪れ、17歳で山東出身の中国人男性と結婚。その後抗日戦争で伊犁(インリー)やウルムチ、南京、蘭州などを転々とし、数々の危険と困難を乗り越えて、終戦後夫と淄博市張店区漫泗河村に定住した。かつて15年間半身不随の夫を看病し、夫が他界してからは屑拾いと安い年金で過ごしてきた。
ニナお婆さんの経歴がメディアで紹介されてからは、お婆さんに寄付をしたいという連絡が多く寄せられ、先月27日、淄博陽光(ヤンゴァン)公益の関係者らによって市民が寄付した物品が運ばれた。ニナお婆さんの家にはぼろ屑が山積みになり、自らレンガを積んで作ったかまどがあった。その情景に多くの人が涙した。
お婆さんと話す中で、記者はお婆さんが生活に支障を来すほどの重度の白内障を患っていることを知る。この報道を偶然見た淄博市山鋁病院の医師から無償で手術をするという連絡が舞い込んできた。