SBI儀電ファンドが智諾英特へ投資
2013年12月31日,中国初のRQFLP(Renminbi Qualified Foreign Limited Partner:人民元適格海外投資事業有限責任組合)資格を取得したPEファンドである上海儀電思佰益股権投資企業(SBI儀電ファンド)が杭州智諾英特科技有限公司に対する投資契約を締結した。これは、2013年8月に上海の決済企業投資に続くSBI儀電ファンドの第二号投資案件である。6日付中国証券報が伝えた。
SBI儀電ファンドは、2012年12月に設立され、LPにはSBIホールディングス株式会社と上海儀電ホールディングである。SBI中国の管理チームを主とし、ファンドに対する管理、投資を実施され、主にTMT(Technology, Media & Telecommunications)業界、特に知能化技術、ユビキタスネットワーク関連の情報サービス事業等の分野の企業を主な投資対象とする。
智諾英特は2009年12月に設立されたハイテクセキュリティ企業であり、会社は主に国内外市場向けに、DVR、NVR、IPCなどの従来の防犯監視設備の生産のみならず、顔画像認識や人物追跡システム等の知能化技術を組入れた防犯・監視録画関連製品の製造、販売を特徴としている。
今回は儀電集団の子会社である上海儀電電子股份有限公司(上海証券取引所上場企業、証券コード:SH600602)がSBI儀電ファンドと共同投資で智諾英特の筆頭株主となる予定で、資本提携を通して産業統合を目指す儀電電子と智諾英特間で製造、販売においてシナジー効果が期待できる。一方、SBI儀電ファンドも企業育成のノウハウ等を生かして智諾英特の事業展開に助力する。今回の投資の様に、SBI中国は傘下各ファンドを通して、今後中国の大手国有会社との協力関係を深め、共同投資、買収など様々な手法で、中国で「産業昇級」推進型投資を積極的に仕掛ける。