自民党の安倍晋三総裁が首相就任後、大々的に推し進めてきた経済政策、アベノミクスはこれまで国内外の注目を集めてきた。2013年の日本の経済発展状況を振り返ると、アベノミクスの効果は期待したほど楽観的ではないようだ。年の初め、今後の日本経済の発展状況について、専門家もそれぞれ違った見方を示した。
◇3本目の矢は極めて重要
アベノミクスは主に金融緩和政策、機動的な財政政策、構造改革の3本の矢からなる。
英フィナンシャル・タイムズ紙は、「日銀が打ち出した大規模な景気刺激策のおかげで、日本は15年にわたるデフレから脱却しようとしている。ただアベノミクスが成功するには、日本政府は日本経済の長期成長を促すための構造改革計画を早急に実施しなければならない」と指摘した。
これについて中国国際問題研究所世界経済発展部主任で研究員の姜躍春氏は「客観的にはアベノミクスは日本経済の発展をある程度促進する役割を果たしたが、まだ任務は重く道のりは長い。2013年の日本経済は飛躍的成長がみられたが、起伏のある状態が続いている。日本の株価は70%前後上昇して国内消費を促し、円相場は20%前後下落して輸出に有利となり、デフレの問題も緩和された。構造的な経済改革は極めて重要だが、推進からそれほど時間が経っていないため、効果があるかないかはまだ見守る必要がある」との見方を示す。