中国中央銀行(中国人民銀行)のウェブサイトによると、G20財務相・中央銀行総裁会議が、2月22日から23日にかけて豪シドニーで開かれた。同会議は主に現在の世界経済情勢、長期投資、全面成長戦略、国際通信基金(IMF)の改革、金融部門の改革、国際税制協力などの問題について議論し、共同声明を発表した。ホッキー豪財務相が、同会議の進行を担当した。中国人民銀行の周小川総裁、中国財政部の楼継偉部長が同会議に出席した。
周総裁は発言の中で、現在の中国経済・金融情勢を紹介し、2013年の中国の経済成長率がやや低下したと指摘した。GDP成長率は前年比7.7%増と、この10年間の平均水準をやや下回った。CPIの2.7%という上昇率は予想を下回り、その他の新興国より良好な状況となった。雇用枠は1300万人分拡大され、喜ぶべき数値となった。構造改革の推進に伴い、サービス業がGDPに占める比率が製造業を上回った。