ドイツメディア:高速鉄道、中国を象徴する産業に

ドイツメディア:高速鉄道、中国を象徴する産業に。

タグ: 高速鉄道 中国製

発信時間: 2014-12-23 15:13:07 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国は世界最大の高速鉄道網を保有する。この鉄道網は、巨大な国家と共に成長している。政府はさらに野心あふれる拡張計画を策定し、高速鉄道の海外輸出を目指している。

上海〜南京の距離は約300キロで、高速鉄道に乗れば1時間余りで到着する。細長い白い矢のような列車は、時間通りに南京南駅に到着できる。全体的に見て、中国の高速鉄道は快適で、静かなうえ現代的であるが、最も重要なのは高速であることだ。

ある乗客は、「以前は夜行列車を利用するしかなかったが、今はより距離の長い路線でも必要なくなった。朝出発すれば、午後には到着する」と語った。上海〜北京の距離は1300キロだが、高速鉄道ならば5時間以内で到着でき、移動時間が半分以下になった。

十数年前、中国は鉄道分野では開発途上国だった。当時の列車は遅延が多く、車内も衛生的とは言えなかった。21世紀に入ると、中国の各地で新設された、巨大な駅が見られるようになった。しかも高速鉄道は、中国人の日常生活を変えている。ある女性は駅で、「上海〜昆山は現在、十数分で到着できるようになった。人々は今や、二つの異なる都市で仕事・生活できるが、これが最大の変化だ」と述べた。

中国は2007年に初めて高速列車を運行させた。中国の高速鉄道網は現在、世界一の規模となっており、建設は今後もまだまだ続きそうだ。中国は2020年までに、総延長1万8000キロの高速鉄道を建設する。北京市のある専門家は、「高速鉄道の建設費は1キロ当たり2億元だ。中国は毎年2000キロ以上の建設を計画しており、3000キロ建設できれば、2020年までに目標を達成できる。政府はこの目標実現に向け、毎年約6000億元を投資する」と紹介した。

高速列車は中国人という民族の自尊心を強めている。腕時計は「スイス製」、機械は「ドイツ製」、電子機器は「日本製」と言われるように、人々は今や高速鉄道と言うと自ずと「中国製」を想起する。

中国は現在、東南アジア、メキシコ、カリフォルニア州など、世界各地で高速鉄道建設の機会を模索している。シベリアを跨ぐ高速鉄道についても検討中だ。中国鉄道車両メーカー最大手の中国南車と中国北車も、間もなく合併を予定している。中国はこうして、世界市場の力強い競争者になるだろう。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年12月23日

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