ペルー・リマを訪問中の麻生太郎財務相は8日(日本時間9日)、中国の楼継偉財政部部長と会談し、中国国外で人民元建て取引を集中決済する銀行(人民元クリアリングバンク)を日本国内に設置するよう要請した。時事通信が9日に報じた。
時事通信の分析によると、日中間の貿易や投資、金融取引を促進するとともに、国際金融センターとして東京の地位向上を図るのが狙い。
麻生財務相は、中国が国別に指定する人民元適格海外機関投資家(RQFII)枠の開設も要請した。RQFII枠が認められれば、日本の機関投資家が中国本土以外で流通する人民元を使って、中国市場の元建て株式や債券に投資できるようになるとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年10月13日