中国商務部が15日に発表した統計によると、2015年の金融分野を除く中国対外直接投資額(フロー)は1180億2000万米ドルと過去最高を更新した。前年比では14.7%増と13年連続で増加、年平均増加率は33.6%に達した。 「十二五(第12次5カ年計画、2011~15年)」計画期間中の対外直接投資は「十一五(第11次5カ年計画、2006~10年)」計画期間の2.3倍に上る。2015年末時点での中国対外直接投資額は、ストックベースで初めて1兆米ドルの大台を上回った。
「一帯一路」構想と生産分野での国際協力が、2015年の中国対外直接投資の新たなテーマとなった。統計によると、中国企業が2015年に「一帯一路」関連49カ国を対象に実行した直接投資額は前年比18.2%増の148億2000万米ドルだった。交通運輸、電力、通信分野は80.2%増の116億6000万米ドル、設備製造分野は154.2%増の70億4000万米ドルだった。
生産分野での国際協力の重要な担い手となる産業パークも急速に発展している。2015年末時点で中国企業が協力を推進している産業パークは75カ所。うち半分以上が生産協力と関係の深い加工製造関連だ。これらの発展に伴い、紡織、アパレル、軽工業、家電など中国が得意とする既存産業で、生産能力の海外移転が進んでいる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年1月18日