だが1990年代以降、日本経済はいわゆる「失われた20年」を経験し、国内総生産(GDP)の増加率は長期低迷し、企業の競争力も下降線をたどり、自動車製造などの伝統的に強い分野だけが世界トップクラスの競争力を保った。世界中の経済学者が今、日本の20年以上にもなる停滞期がこれからあと何年続くのか、「アベノミクス」が日本経済の劣勢を跳ね返せるかどうかに注目している。
実際、21世紀になってからの日本経済の情況は決して悪くない。特に金融危機発生後のGDP増加率をみると、12年も13年もドイツを上回っている。
武氏は、「冷戦終結後、日本の生存環境には課題が突きつけられた。日本はもともと温室育ちの花で、今は外に置かれ、他の普通の国と同じように自然環境の中で生きていかなければならなくなった。日本はだめになりそうだ。なぜかといえば、日本が冷戦時代に積み上げた規模が大きすぎるから、この巨大な規模は冷戦のニーズによって膨らんだ、いわゆるバブルだからだ。日本は『失われた20年』を経たというより、『普通に戻る20年』を経たというべきだ。日本は衰退しているのではなく、『腫れが引く』のを待っているだけ、普通の状態に戻ろうとしているだけだ」と述べる。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年6月30日