中国商務部(省)の沈丹陽報道官は、北京で19日に行われた記者会見において、「今年1月から6月、中国の輸入と輸出はいずれも減少傾向を示している。だが、全体的にみると、中国の対外貿易が安定的に良い方向に向かっている情勢に変化はない。税関統計によると、1―6月、中国の輸出入総額は11兆1335億元(1元は約16円)、前年同期比3.3%減少した。このうち輸出額は6兆4027億元、同2.1%減、輸入額は4兆7307億元、同4.7%減。中国経済網が伝えた。
1-6月の対外貿易情勢には、以下5つの特徴がみられた。
1 輸出の主力軍は、依然として民間企業だった。1-6月、民間企業による輸出は輸出全体の46.7%を占め、前年同期比2.6ポイント上昇した。
2 一部の「一帯一路(1ベルト、1ロード)関連国・地域向け輸出は、全体的に好調だった。1-6月、インド向け輸出は1.8%、タイは2.9%、ロシアは10%、それぞれ増加した。一方、日本向け輸出は6.1%、EU向け輸出は4.4%、それぞれ減少したが、平均レベルを上回った。
3 大型セット製品と高付加価値製品の輸出は増加傾向を維持した。1-6月、大型プラントの輸出は3%増、通信設備やICなど高付加価値製品の輸出は、通信設備が10%、IC製品が2.9%、それぞれ増加した。