9月8日午前10時半、青海省西寧市の双寨物流センターから警笛とともに貨物列車がゆっくりと動き出した。中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」で、ベルギーのアントワープへ向かう。この日は「中欧班列」が青蔵高原に初開通した記念すべき日となった。
貨物列車は西寧を出発し、甘粛省を経て、新疆ウイグル自治区の阿拉山口(あらさんこう)から出国、カザフスタン、ロシア、ポーランド、ドイツを経由して、ベルギー第2の都市、アントワープに至る。総延長は9838キロ、12日間かけて走る。チベット絨毯やクコの実など、青海省の特産品を詰めたコンテナを計44個積載。 安全性、利便性、効率性の高さと環境負荷の低さを謳う「中欧班列」を象徴するかのようだ。