ブルームバーグ記者の公正な貿易と経済グローバリゼーションをめぐる質問について、李総理は次のように述べた。
中国は、経済グローバリゼーションを維持し、自由貿易主義を支持するという一貫した立場を堅持している。
中国は世界の多くの国と同様、グローバリゼーションの享受者である。これには中国が一貫して改革開放政策の拡大を図ってきたことが背景にある。我々の開放路線はますますその開放の度を増していく。当然、開放は漸進的な過程でもある。振り返って見れば、この数十年間、我が国の改革開放への歩みはずっと前進的であった。
去年、我が国の外資誘致規模は開発途上国の中で依然として首位を占め、外資誘致額は1260億ドルに達した。世界銀行の「中国ビジネス環境評価」によれば、去年は2013年に比べて我が国の順位が18ランク上昇した。また上海自由貿易試験区から始まった自由貿易区建設はすでに11の省・区・市にまで拡大し、普遍的に適用可能な経験を全国に押し広めた。我が国はさらに今年開かれる「“一帯一路”国際協力サミットフォーラム」において、開放政策の拡大を続けて押し出し、国をまたぐ自由貿易区の設立或いは投資・貿易協定の成立に向けて、交渉を他国に提案する。これらは相互開放にとって有利に働く。
ここで皆さんにはっきりさせておきたい事は、ある国がより広く、またより深く開放すればする程、関係諸国との摩擦も多くなるという事である。しかしその摩擦自体は必ずより少なくなっていく。我々はこのことについては自信があり、我々は改革開放の「高地」と投資の「熱地」を作り出し、発展のチャンスを世界と享有することを目指している。