「スキャンすればすぐに乗れ、乗り捨てOKで、自転車を盗まれる心配もない。料金も驚くほど低い」彼は当時をこう振り返る。しかし彼をもっと驚かせたのはその発展スピードである。「とても速い。数ヶ月の間に台数が大幅に増えた。ブランドが一気に増え、サービスも多様となり、優遇方式も各種登場。中には保証金が不要なところも出てきて、各社ともシェアを握るために力を振り絞っている」という……
しかし物事には2面性が常にある。「今やどこの街でもさまざまなシェア自転車を見ることができる。しかし私はこれまで一つのブランドしか使っていない。多くのブランドが一斉に参入しているが、その実力の差は極めて大きく、自転車のトラブルも各社各様である。そのため私は信頼しているブランドしか使わず、新しいブランドに目を奪われることはない」 「ほとんどの人が私と同じ考え方だと思う。
だから業者も自分の実力を冷静に考えることが必要だ。加熱したブームに惑わされてはならない」「シェア自転車のスマホ決済は中国のモバイル決済が急速に発展したことを物語っているが、その一方で人々のスマホ依存を加速させた」と指摘。
まさに彼の言うように、インターネット時代の派生製品としてシェア自転車はその優位で積極的な役割を有している。しかし同時にこの新興産業には多くの整備すべき部分がある。シェア自転車はインターネットイノベーションの中で最も注目されている業種の一つである。
シェア自転車は参入障壁が極めて低いため、初期投資の資金があればすぐに事業を始めることができ、さらに保証金で資金集めや顧客の囲い込みも可能だ。しかしすでに2つのブランド(悟空単車と3Vbike)が倒産。その他の業者も危機に瀕しているところがある。シェア自転車事業に参入する企業が多い。しかし事業化に当たっては、理性と独立思考を保ち最も適した収益モデルを見つける必要がある。単に物まねをすればいいというものではない。