『ロイター』は6日、中国商務部が同日に中国企業が米国産農産物の購入をすでに停止していると発表したことについて、米国の農業に大きな打撃を与え、中米経済貿易摩擦のなかで苦しむ米国農民の生活を一層苦しくしていると伝えた。
報道によると、米国農民組合連盟会長のジピ・ドバル氏は、中国が一時的に米国産農産物の購入を停止したことが米国の農業に「打撃」となり、数千人に上る米国農民の苦しい生活がますますひどくなると話した。豚肉に対する中国の非常に大きな需要について米国豚肉生産者協会は、経済貿易紛争を早期に停止することが重要で、そうなれば米国の豚肉生産者が豚肉輸出の歴史的なチャンスをつかむことができるとの見解を示している。
ロイターは、米国産大豆に対する中国の追加関税が、米国の最も重要な農産物の大幅な輸出減につながり、これに対して米国政府が救済措置として、100億米ドルの補助金を農民に支給せざるを得ないとの見解を示した。米国が発表した公式統計によると、中国が2018年に輸入した米国産農産物は91億米ドルで、主な品目は大豆、牛乳、コウリャン、豚肉だった。2017年の輸入額は195億米ドルで、中国が米国から輸入する農産物は「腰折れ」となっている。
また、中米経済貿易摩擦の影響を持続的に受け、シカゴ先物取引所の大豆先物価格は先週の下落率が3%を超え、8月5日には6月12日以来の最低価格を記録した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年8月11日