中国の中央銀行である中国人民銀行の陳雨露副総裁は中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の取材を受け、新型肺炎が中国経済にもたらす影響は短期的かつ限定的なもので、中国の金融システムはリスクに対応する柔軟性を持っているとの考えを示しました。
その中で、陳副総裁は「感染症が発生してから、人民銀行は感染拡大防止に対応する重点企業を対象に、直ちに3000億元の再貸付を行った。また、関係部門と共同で新型肺炎感染拡大防止に関する30項目のサポート措置を打ち出した。こうした措置は、感染の拡大を防ぎ、生産を安定させる面で積極的な役割を果たしている。国際通貨基金(IMF)や世界の同業者から評価されている」と述べました。
また「中国の金融システムはリスクに対応する柔軟性を持っている。新型肺炎が爆発的に流行した後、中国金融市場は変動が見られたが、全体的には平穏で、金融機構も正常に運営されている」とし、特に株式市場が予定通り再開され、迅速かつ平穏に運営されていることを挙げました。このほか、金融開放と人民元の国際化が進展を遂げたことで、国際資本において人民元資産の必要性が持続的に高まりつつあり、人民元の為替レートに大幅な値上げや値下げは見られないとの考えを強調しました。
「新華網日本語版」2020年2月23日