中国のEコマース商戦の一つである毎年6月18日の通称「618」、今年はライブコマースが大きな盛り上がりを見せました。
中国のEコマース商戦といえば「タオバオ」の発案によって定着した11月11日の「ダブルイレブン」が知られますが、それと肩を並べるのが、「京東(JD.com)」が発案した6月18日の「618」です。17年目を迎えた今年の「618」では、新型コロナウイルス禍の影響もあり、ライブコマースというスタイルが大きな盛り上がりを見せました。
ライブコマースとは、ライブ配信動画を通して商品を紹介し、出演者と視聴者がリアルタイムにコミュニケーションを取りながらその場で商品を販売するマーケティングの形です。国内のライブコマース市場の規模は2017年は190億元でしたが、2019年に4338億元へ急成長し、2020年には市場規模9610億元、ユーザー数は5億2400万人になる見込みとなっており、数字の上でもそのポテンシャルが裏付けられています。新型コロナウイルスの脅威が去った後でも、現在急ピッチで進められている市場と経済の復興のために、ライブコマースはますます重要な役割を果たすものと期待されています。
「中国国際放送局日本語版」2020年6月20日