第3回中国国際輸入博覧会(CIIE)が4日夜上海で開幕した。CIIEでの厳しい感染症対策に備えて2週間以上も前からもって上海に入り、隔離生活を経験した日本人も大勢いるというようだ。PCR検査を受けて、14日間の隔離生活までしてCIIEに参加する価値をはあるかと聞くといたら、誰もが思った以上の意欲を見せてくれた。
今年はコロナ禍にも関わらず、中国経済は世界唯一のプラス成長を達成し、年間GDP(国内総生産)は100兆元(およそ1566兆円)を超える見込みだということで。これは、中国市場の底力を十分に見せつけていると言えるた。中国は14億人を有する一大市場でありながら、感染症対策でいち早く効果を上げており、世界で率先して生産再開と景気回復を遂げると同時に、絶えず対外開放の拡大に努めている。今年に入ってから2回にわたって外資を安定させるための新政策を導入すると共に、国家と自由貿易試験区のネガティブリストの新バージョンを発表し、海南自由貿易港を設立して、ビジネス環境を最適化し続けている。
そんななか、こうした中国市場に進出する大きなきっかけを作るCIIEは、多くの海外企業にとってより重要な意義を持つことになる。コロナ禍の影響で感染症対策を強化する中、今年CIIEの規模は縮小するのではと懸念の声も上がっていたが、実際のところ、出展申請登録者は40万人に上り、登録された団体数は11万2000団体になったという。世界のトップ500社と業界リーダー企業のうち70%がリターンし、50社近くが今年初出展したため、展示面積は前回より14%増加した。
「どんな困難があっても、必ずCIIEに間に合うように工夫する」…外国企業はみんな口をそろえて意欲を見せている。10日まで開催される今年のCIIE、どんな成果が上がるか楽しみだです。(CRI日本語部論説員)
「中国国際放送局日本語版」2020年11月8日