「3、2、1、販売開始」とスタジオから宣言されてからわずか5秒内で、ワインが売り切れた。第3回中国国際輸入博覧会の開催期間である7日夜、人気配信者の薇婭さんが自身の「スペイン特別イベント」で、スペイン産のワイン、バージンオリーブオイルを消費者に宣伝した。このライブ配信の視聴者数は延べ2300万人以上にのぼった。
今年の「ダブル11」は例年より早めだが、ライブコマースが注目を集めている。多くの消費者がテレビドラマを視聴するように、決まった時間にライブ配信を視聴し、安くて実用的な商品が気に入ると直ちに購入する。
ライブ配信のシーンは、村から、工場から、倉庫からと広がり続けている。ライブ配信という業態は家庭用品、デジタル家電、自動車などほぼすべての業界を網羅している。杭州総合保税区、義烏越境ライブ配信倉庫、海外ブランド店はライブ配信しながら商品を販売・出荷できる。多くの伝統業界がライブ配信を取り入れ、変革が生じている。
今年のライブ配信はどれほどの人気なのだろうか。あるECプラットフォームのデータによると、今年の予約販売が正式に始まってから10分内の取引額は、昨年のダブル11の1日を上回った。化粧品分野では、12種類の製品のライブ配信からわずか1時間内で、取引額がそれぞれ1億元を突破した。EC販促シーズン中、毎日のライブ配信の回数が前年同期を50%以上も上回っている。
新技術が新業態をサポートする。今年のダブル11期間中、3Dショッピングが大型家電や携帯電話などで幅広く活用され、6000種以上の商品を網羅している。消費者は商品の外観を360度から確認し、さらには操作によって冷蔵庫のドアを開き、よりリアルに体験できる。バイクなどはエンジン音も聴くことができる。3Dインタラクションは現在、今年のダブル11コンシューマ電子機器会場で活用されている。63ブランド、180種の商品が初めて3Dインタラクション技術を試みている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年11月9日