小型家電の一部品種の販売が今年に入り伸びている。先ほど中国電子情報産業発展研究院が発表した「2020年第3四半期中国家電市場報告書」によると、ニッチな機能を持つ小型家電の販売が第1−3四半期に増加を続けた。うちエアフライヤーやコーヒーメーカーなどの伸び率が30%以上を維持した。内需のほか輸出も非常に好調だ。税関総署の統計データによると、今年上半期にホームベーカリーの輸出が34.7%増、スクイーザーの輸出が12.1%増となった。
小型家電の人気は、「巣ごもり経済」の台頭と関連しているという説がある。確かにコロナ禍で人々の自宅で過ごす時間が長くなり、家電への依存度が上がっており、製品の需要を大幅に増加した。しかし売れ行き好調の根本的な理由は、供給側と需要側の共同作用の結果にあり、中国家電市場の構造調整を反映している。供給側を見ると、小型家電にはそもそもニッチな品種が多く、かつ単価が安く、取付不要で、融通がきく。さらに多くの企業が自発的にオンラインマーケティングを展開し、SNS、EC、ライブ配信サービスを利用し宣伝に力を入れ、スムーズに販売を伸ばしている。需要側を見ると、多くの小型家電の品種のうち、生活をより便利でスムーズにする個性的かつ多元的なキッチン用小型家電、環境に優しく除菌効果があるといった健康的な機能を持つ生活改善型小型家電が特に注目されている。中国の消費高度化がもたらす市場のチャンスにより、小型家電が丁寧な生活を実現する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年12月4日