中国外交部の王文斌報道官は先般の定例記者会見で、中国の貧困脱却の成果は中国に属し、世界に属するものでもあるとして、理論的にも実践的にも世界の貧困削減事業の発展を促進するために中国の解決策を提供してきたと説明。中国は他の国々と協力して、多くの発展途上国の貧困解消に向けて、力の及ぶ限り支援を提供する用意があるとして次のように語った。
われわれはパキスタンのイムラン・カーン首相が中国の「貧困脱却の難関攻略戦(貧困との闘い)」の成果について、前向きなコメントをしたことや、国連のシッダルタ・チャテジー中国常駐調整官ら国際機関の責任者の「貧困との闘いにおける中国の成果は世界を大きく啓発した」という発言したことに注目している。
絶対的貧困をなくすことは中国の人民生活改善にとって一つの節目となるもので、中国の人権事業における歴史的な成果であり、人類の進歩という事業にとっても壮大な出来事になる。中国は十八大(中国共産党第18回全国代表大会)以来、中進国の人口に相当する年間1千万人以上の人々を貧困から救い出してきた。平均で約3秒に1人が貧困ラインを上回った計算になる。現行の貧困基準で計算すると、中国は改革開放以来、農村部の貧困層7億7千万人を貧困から救い出してきた。世界銀行の基準に照らすと、同じ時期に中国が削減した貧困人口は世界全体の70%以上を占めたことになる。このように短期間のうちに何億人もの人々が貧困から抜け出すことができたのは、この世の奇跡と言えよう。
絶対的貧困をなくすことは、中国共産党が人民を中心に考え、全人民の根本的利益を実現・維持・発展することを全ての業務の出発点と終着点にするという政治理念の表れであり、中国社会主義制度が力を集中して大事を成すという政治的優位性の表れでもある。