国営航空会社3大手(中国国航、南方航空、東方航空)は30日晩、2020年の財務報告を発表した。中新経緯の記者がまとめたところによると、2020年の国営航空会社3大手の赤字額合計は370億8200万元、1日あたり約1億100万元だった。
国営航空会社3大手の1日平均赤字額は1億元超
営業収入については、2020年度、3社の中で南方航空が最も多く、東方航空が最も縮小した。具体的には南方航空の営業収入が925億6100万元で前年比40.02%減、中国国航が695億400万元で同48.96%減、東方航空が586億3900万元で同51.48%減。
純利益は、中国国航が赤字額最大、南方航空が下げ幅最大となった。具体的には中国国航の株主に帰属する純利益はマイナス144億1000万元で同324.85%減、東方航空はマイナス118億3500万元で同470.42%減、南方航空はマイナス108億4200万元で同508.98%減。
2020年の国営航空会社3大手の営業収入合計は約2207億400万元、赤字額は370億8200万元、1日あたり約1億100万元だった。
IATA(国際航空運送協会)は、「新型コロナの流行は業界に深刻な経済損失をもたらし、世界の航空会社の債務水準は上昇し、リスク対応能力は弱い。世界の旅行規制と隔離措置の緩和はまだ定まっておらず、世界のワクチン接種の進度によって決まる」と示した。
IATAは、世界の航空輸送業は2021年も赤字が続き、2020年までに黒字転換しないと予想している。危機持続時間は予想より長く、業界の回復には政府からの支援が必要だとした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年3月31日