世界のその他の大型モーターショーの開催が次々と中止・延期されるなか、第19回上海国際モーターショーが19日、正式に開幕した。これは今年世界で初めて予定通り開催されたA級モーターショーだ。新ビジョン、ニューフェイス、新技術が未来の移動シーンを描く。
新ビジョン 自動車大手が中国で「新たな青写真」を描く
中国市場向けにカスタムし、カーボンニュートラルのビジョンを見据える。世界唯一の上海モーターショー2021は、世界の千社超の自動車企業を競技に集めた。多くの大手もこの舞台を借り、中国事業発展の「新たな青写真」を描く。
5年の準備期間を経て、上汽アウディの神秘のヴェールが18日、剥がされた。これは上汽集団とアウディの協力の正式な幕開けを意味する。
上汽アウディのブランド事業責任者である賈鳴鏑氏は「上汽とアウディの協力は、1足す1が3にも4にもなる協力だ。これは中国人消費者の意見が国際ブランドにとって重要性を増していることを反映しており、また中国市場の活力と開放を示している。将来的に上汽アウディは『中国で、中国のために』の革新にさらに焦点を絞る」と述べた。
賈氏はさらに「今回のモーターショーでは2つの車種が世界初公開される。まずは中国人消費者向けにカスタムした『A7L』で、次に『アウディ・コンセプト・上海』と呼ばれる電動SUVだ。アウディが新車の名称に都市名を使用するのは初だ。以前はグローバルメーカーが生産したものを中国市場で販売していたが、今やグローバルメーカーはまず中国市場が何を必要としているかを理解してから、中国市場の需要に基づきカスタムする」と話した。
19日に撮影された、上海モーターショーで展示された上汽アウディの電動SUV「アウディ・コンセプト・上海」。
テスラのグローバルバイスプレジデントである陶琳氏は、「上海で生産されるモデル3はすでに欧州、日本、東南アジアに輸出されており、将来的により多くのグローバル市場に進出する。これは中国製の質が世界から認められていることを証明している」と説明した。
上汽VWは今回のモーターショーで、上汽VW新エネ車工場の2つ目の量産型モデル、純電動SUVの「ID.6 X」を初公開した。上海上汽VW汽車販売有限公司党委書記の楊嗣耀氏によると、上汽VWは年内にさらに同工場で生産される3つ目の電気自動車をもたらす。「MEBプラットフォームにより、当社は将来的に各ブランドの次世代電気自動車を発売し、中国市場のカーボンニュートラルの目標早期達成に協力する」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年4月21日