就職情報サイトの智聯招聘はこのほど北京で、「2021年春期ホワイトカラー転職指数調査研究報告」を発表した。それによると、ホワイトカラーの求職信頼感指数が3年ぶりに上昇し、ホワイトカラーの4割近くが柔軟な雇用という働き方を選んだという。中国新聞網が伝えた。
同報告によると、新型コロナウイルス感染症対策が常態化するのに伴い、各業界はポストコロナ時代に徐々に適応し、ホワイトカラーは外部の雇用環境にしても自身のリスク引き受け能力にしても、仕事を探す際は理性的に予測を立てるようになったという。
具体的にみると、ホワイトカラーの10.6%が「仕事探しは非常に難しい」と答え、40.4%が「仕事探しにはいろいろな挑戦が伴う」と答え、両者の合計は昨年に比べて17.7ポイント低下と大幅に低下した。21年ホワイトカラー求職信頼感指数も昨年に底を打ち、反転上昇して2.57となり、約3年ぶりの上昇に転じた。
同報告によると、全国の中核都市38ヶ所のうち、東莞はホワイトカラー求職信頼感指数が3を超え、全国の首位に立った。2-5位は烏魯木斉(ウルムチ)の2.82、蘇州の2.78、杭州の2.78、仏山の2.77だった。
智聯招聘がまとめたデータでは、21年第1四半期(1-3月)には、西部地域の求人数が前年同期比23.7%増加し、増加率が全国最高となり、ホワイトカラー求職信頼感指数も雇用機会の増加とともに上昇した。一線都市の中では深センの同指数が最も高く、2.72で全国では9位だった。一方で、広州は24位、北京と上海は引き続き下位10位にとどまっていた。
同報告は、「2021年全体のホワイトカラーの事業成果獲得への信頼感指数は3.7で、昨年の3.16に比べて大幅に上昇しただけでなく、2019年の3.64も上回った。具体的な数字を見ると、働く人で信頼感を抱くとする人の割合が22.1ポイント上昇し、信頼感がないとした人の割合も前年度同期の25%から10%以下に低下した」と指摘した。
また同報告によると、回答者のうち、柔軟な雇用という働き方を選んだ人、または柔軟な雇用スタイルで兼業をしたことのある人は38.9%に上った。この人々が柔軟な雇用に踏み出したきっかけをたずねると、「収入を増やしたかった」が71.1%を占めた。また柔軟な雇用を選択した人にとって、「働き方がより弾力的、柔軟であること」が82.4%という圧倒的な割合で1位を占めた。
智聯が全国中核38都市のホワイトカラーに対して行なった21年度春期転職指数調査研究では、転職の意思、事業への信頼感の状況、職場環境と今後の発展などさまざまな角度から考察を進め、以上のような報告にまとめた。ポストコロナ時代の仕事をめぐる変化を映し出すことが狙いだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年4月28日