清華大学量子情報プログラムが24日、正式に設立された。チューリング賞受賞者の姚期智院士が首席教授に就任。これは清華大学初の量子情報専攻の学部生人材育成プログラムであり、コンピュータ科学実験プログラムや人工知能(AI)プログラムに続き姚氏が創設した3つ目の優秀なイノベーション人材育成プログラムでもある。光明日報が伝えた。
姚氏によると、量子情報プログラムを設立した目的としては2つある。1つ目は、量子情報テクノロジーの発展が新たな段階に進んでおり、国家戦略の需要でも科学研究産業の発展でもいち早く構想・展開する必要がある。2つ目は、長期的に見て量子テクノロジー分野で画期的かつ独創的なブレイクスルーを実現するためには、学際的な人材育成が中核となる。
姚氏によると、量子情報は新興の先端学科で、単一の学科・分野より広い基礎知識と複数の学科の融合を必要とする。その育成モデルとカリキュラムの設置は、その他の学科と大きく異なるため、体系的で専門的な育成が必要になる。
姚氏は「量子情報プログラムは清華大学学際情報研究院の量子情報、コンピュータ、AI、学際学科の確実な実力に基づき、コンピュータ科学実験プログラムとAIプログラムにおける人材育成とプログラム建設の過程において形成された先進的な教育理念と管理経験を結びつけ、世界のトップレベルの量子情報人材の育成を加速する」と述べた。
清華大学学生募集弁公室の陳啓◆室長(◆は品の口が金)によると、量子情報プログラムは第1期として20人の募集を予定している。陳氏は「主に2021年に大学受験に参加し、各省の重点大学の合格ライン以上または推薦枠で清華大学に採用された学生を対象に二次選考を行う。申請者は量子情報分野に大きな興味を持ち、大きな成長のポテンシャルを持つ必要がある。7月上旬に募集を開始し、8月に総合選考を行う予定だ」と補足した。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年5月25日