中国の新たな対外開放を推し進める重要な場として、輸入博覧会は中国市場、さらには世界市場を判断するバロメーターとなっている。世界の各界は、景気を回復させるにはグリーンな発展の道を歩む必要があるという認識でほぼ一致している。この理念を普及させ、実施するため、今年の輸入博は「エネルギー低炭素および環境保護技術専門エリア」と「グリーン・スマート家電および’インテリア専門エリア」を特設した。
4年連続で出展したシーメンス、シュナイダーエレクトリック、ボッシュ・アンド・シーメンス・ハウスゲレーテの3社は、輸入博の効果に期待感を示している。
シーメンス中国の会長・総裁兼CEOの肖松氏は、「輸入博は中国の輸入博というだけでなく、世界の輸入博でもある」と話す。シーメンスはこの場を通して政府、顧客、協力パートナーと科学技術による低炭素モデル転換を共同で探りたいという。11月6日、シーメンスは輸入博で『シーメンス中国カーボンニュートラル白書』を発表し、自身の脱炭素手段を合理化すると同時に、中国の重点産業の低炭素モデル転換を後押しし、各パートナーと協力してグリーン生態を構築し、中国の「ダブルカーボン」目標の達成に貢献したい考えを示した。
シュナイダーエレクトリックのグローバルCEOで中国エリア総裁の尹正氏は、カーボンニュートラルはシステム工学であり、巨大な輪が必要だと考える。今年の輸入博で、同社は「ゼロ炭素パーク」「エンド・ツー・エンド・サプライチェーン」「全連鎖炭素削減」の成果を展示したほか、「輪」を引き続き拡張し、新旧のパートナーと連携し、共同利益・ウィンウィンの革新生態を構築し、粘り強く効率的かつ持続可能な発展のグリーンの未来を創造できることへの期待を示した。同社は、2030年までに自社の運営レベルの炭素排出ゼロを実現し、2050年にサプライチェーン運営レベルの炭素排出ゼロを実現することを約束した。
ボッシュ・アンド・シーメンス・ハウスゲレーテは「持続可能・革新、質感生活」をテーマに傘下ブランドのボッシュを展示し、技術革新力、スマート家電製品、グリーン健康の持続可能な発展理念を全面的に示した。ボッシュ家用電器(中国)有限会社台所家電商品事業部のクリストフ・イェーガーSVP(シニア・バイス・プレジデント)は、4年連続の出展はボッシュが中国市場に根付き、長期投資するという確固たる決意を示しただけでなく、輸入博を通して同社の影響力を高め、売れ筋商品の「現地化」も加速させたと話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年11月7日