中国北斗衛星測位システムプロジェクトの楊長風チーフデザイナーはこのほど、国際連合(UN)GNSS国際委員会(ICG)第16回年次総会に出席し、「北斗3号グローバル衛星測位システムはサービス開始から2年余りで、その安定性と高い精度が十分に検証された」と述べた。
楊氏は、「2年余りの応用と実測により、北斗3号システムの世界の測位精度は4-5メートル内に達し、アジア太平洋地域ではさらに精度が高いことが確認された。国土測量、デジタル化施工、精密農業など多くの分野で広く応用され、自動運転やスマートシティの建設などへの応用が安定的に推進されている。北斗は現在すでに世界の120以上の国・地域で応用されている。その低コスト及び高精度という特徴により、中国が世界に提供するハイテク・高コストパフォーマンスの公共財になっている」とした。
北斗3号システムは世界で初めてKaバンド衛星間リンク技術のブレイクスルーを達成し、すべての北斗衛星を大きなネットワークにしている。楊氏は、「北斗システムの衛星間リンク技術は衛星間で『グループチャット』を構築したようなもので、世界各地に地上ステーションを建設しなくても北斗システムが全世界の高精度測位・ナビゲーションを実現できるように保証している」と説明した。
楊氏は、「北斗グローバル衛星測位システムの構築の初心は『世界にサービスを提供し、人類に幸福をもたらす』ことだ。北斗システムが世界のより多くの国に認められ受け入れられる中、北斗は宇宙分野の国際協力の促進により大きな貢献を果たしつつある」と強調した。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年10月24日