国家統計局の最新データによると、中国の今年第1-3四半期の社会消費財小売総額は前年同期比0.7%増の32兆305億元だった。うち第3四半期は3.5%増、第2四半期は4.6%減。
中国の消費市場は今年、感染症などの影響で大きな衝撃を受けた。社会消費財小売総額は年初の段階では高い伸び率だったが、4月にはマイナス11.1%まで低下した。上半期の社会消費財小売総額は前年同期比0.7%減となった。
消費回復と潜在力の放出を促進するため、一連の政策措置が集中的に打ち出された。
各種措置で自動車や家電などの高額消費を奨励した。飲食や小売などの市場主体にテナント料減免、プラットフォーム手数料減免、金融サポートなどの支援策を提供した。より多くの業界で既存と新規を含む全額の増値税控除留保税額還付を行った。全国各地で飲食や小売などの商品券が支給された。
各種政策の実施と奏効に伴い、消費市場が徐々に回復のシグナルを発した。社会消費財小売総額は6月より4カ月連続でプラス成長となった。中国の今年1-9月の自動車生産台数は前年同期比7.4%増、販売台数は4.4%増で、その伸び率は1-8月と比べ前者が2.6ポイント上がり、後者が2.7ポイント上がった。国慶節連休中(10月1-7日)の全国の映画興行収入は14億元超で、一部の地方の飲食店では再び長蛇の列ができた。
国家統計局貿易外経司の董礼華司長は、「消費市場は今年に入り、各地で感染が拡大した影響を受け、変動の中で回復した。各地・各部門は今年第1-3四半期に感染対策と経済・社会の発展を高効率に同時進行させ、一連の消費促進策の実施と奏効を積極的に促した。消費市場は全体的に回復・成長の流れを保った」と述べた。
全体的に見ると、国内消費市場は第1-3四半期に強靭性を示したが、感染症が消費市場に一定の影響を及ぼしていることを無視できない。飲食企業と零細企業は回復が遅れており、消費市場の回復の基礎を固める必要がある。
商務部の束珏婷報道官は、「引き続き各種消費促進策を実施し、デジタルエンパワーメントやビジネス・観光・文化・スポーツ融合などを通じ消費の新しいシーンを作り、新業態・新モデルの健全な発展を促す。同時に県域ビジネス体系の建設を進め、農産物のサプライチェーン体系を健全にし、農村の消費を積極的に拡大する」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年10月26日