「中国抜き」は割に合わず困難=米紙

中国網日本語版  |  2022-11-06

「中国抜き」は割に合わず困難=米紙。

タグ:中国抜き 困難 米紙

発信時間:2022-11-06 09:45:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」(中国語版)はこのほど、「中国で工場を経営する米国人、『中国抜きは困難』」と題した記事を掲載した。要旨は下記の通り。

 

 ジェイコブ・ロスマン氏(49)は20年を費やし、知人や家族と中国で製造メーカーを創設した。ロスマン氏は、取引先にはバーベキュー用品やキッチン用品を別の場所で生産するというニーズがあるが、これが困難であることを知っている。陽江市匯隆実業有限公司の共同最高経営責任者(CEO)であるロスマン氏によると、同社は中国大陸に6軒の工場を構えている。「長年をかけこのサプライチェーンを構築し、スイス製の腕時計のように精密に動くようにした。これ以上のサプライチェーンはなく、中国以上の場所はない」

 

 中国への依存を見直し始めている企業にとって、世界2位の経済体とのデカップリングは時間と資金がかかり、しかも困難だ。一部の企業は現在このデカップリングに取り組んでいる。米国の多くの議員は一部の製品を米国で作らせようとしているが、中国抜きは容易なことではない。米国の輸入品に占める中国製品の割合は近年低下しているが、依然として高い。米国が今年1-8月に輸入した中国製品の価値が輸入品全体に占める割合は17%で、トップだった。

 

 近年の米中間の紛争を受け、一部の米国企業の重役はサプライチェーンの多元化に取り組んでいる。しかしロスマン氏は現在、事業を中国から他国に移転することでさまざまな問題が生じることに気づいている。ロスマン氏によると、カンボジアとベトナムは将来性が高いが、生産能力が低く人口が少ない。ベトナムはすでに工場を建設する土地が不足している。トルコのハイテク工場は華やかだが、物価高に苦しんでおり、コスト・価格管理が複雑だ。インドは潜在力が高いが、インフラの改善が必要だ。ロスマン氏は、「中国のインフラの巨大な規模や、その成熟度と競争できる国はない。適した工場・人員・設備・原材料を一つに集めることは、航空機を空母に着艦させるようなものだ」と述べた。ロスマン氏は数十年かけ、中国でのビジネスを研究している。かつてロスマン氏のファミリー企業のサプライヤーだった中国のビジネスマンと協力した際に、中国事業の展開がさらに進んだという。ロスマン氏の企業は新しい設備を調達し、西側の取引先から長年に渡り受注を獲得している。「これが米中協力だ」


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年11月6日

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