格安の取引で中国で大人気の拼多多は今年9月、世界格安通販プラットフォーム「Temu」を打ち出し、中国のファストファッションプラットフォームのSHEINに攻勢をかけた。SHEINは米国で絶大な人気を誇るが、Temuは11月上旬に注目を集め、一時ダウンロード数がトップの通販アプリになった。また中国SNS大手のバイトダンスも、その短編動画プラットフォームの驚異的な影響力をさらに利用し利益を創出しようとしている。バイトダンスは11月にTikTokの通販機能を更新し、ユーザーが個人ページの紹介欄を商品を販売できる棚に変更できるようにした。
今や競争で激しいことで知られる米国は、中国テック企業の主戦場になっている。灼見商務咨訊(上海)有限公司の責任者であるマーク・タナー氏は、「SHEINのように、中国企業は市場構造を変化させており、かつアマゾンの本拠地でアマゾンに戦いを挑んでいる。彼らの主な強みは低コスト構造だが、より先進的な中国市場でこのビジネスのやり方を学んでいる。中国市場はECに娯楽を重視させるといった点で米国をリードしている」と述べた。
今やこれらの中国テック企業は、太平洋を跨ぐ激しい競争に陥っている。しかしアナリストと業界関係者は、米国市場の主導は苦しい戦いになると見ている。タナー氏は、「中国EC企業は不慣れな市場、中米両国間の習慣、物流、インフラなどの多くの細かい差と挑戦に直面する」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年12月7日