世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)2023が16日、スイスのダボスで開幕した。年次総会のテーマは「分断された世界における協力」。ダボス会議は新型コロナウイルスのパンデミックが発生してから3年後に、初めて通常の時期及び場所で、オフラインで開催される。過去最多の52人の元国家元首及び政府首脳が出席。中国の劉鶴副総理が出席し、18日にイエレン米財務長官と会談する。世界経済が後退の崖っぷちに立たされ、数多くの危機が共存するなか、世界各地の政界・ビジネス界・学術界の関係者は今年の年次同会から「良案」を見いだそうとしている。
英紙「ガーディアン」は、「短期的な自国の利益だけを考慮する意思決定の悪循環を断ち切るべきだ。ダボスに集まるエリートたちは脱グローバル化が進むより脆弱な世界に対応しなければならない。世界経済の低迷の圧力が持続的に蓄積されるなか、中国経済に再び期待が寄せられている」と伝えた。
米紙「ワシントン・ポスト」は、「中国は防疫措置を最適化し、消費者及びビジネス活動の回復の基礎を固めた。これは世界経済の後退の防止を支える」と伝えた。
中国経済の回復に期待
世界経済の低迷の圧力が持続的に蓄積されるなか、中国経済に再び期待が寄せられている。中国は時と状況に応じて感染対策を最適化した。外国企業の代表者と世界の専門家・学者は、人員流動及び往来の増加は中国経済の活力と潜在力を引き出し、世界経済の回復と成長に重大なメリットをもたらすとの見方を示した。
中国社会科学院世界経済・政治研究所の高凌雲研究員は16日、「環球時報」に対して、「中国の世界経済への貢献は主に、理念、自信、具体的な行動に示されている。理念について、一部の国がグローバル化に疑問を抱くなか、中国は先々のことまで深く考え、経済グローバル化と多国間主義を終始しっかり支持し、しっかり正しい道を歩んでいる。これは世界経済の回復に対して重要な異議を持つ。同時に中国は世界2位の経済体で、世界経済の安定成長への貢献が顕著であり、安定装置の効果を発揮している。人々の世界経済の成長への自信を強めている。国際情勢が複雑かつ厳しいが、中国は産業チェーンとサプライチェーンを持続的に強化し、生産チェーンとバリューチェーンの正常な運転を保証している。実際の行動により大国の駆け引き、地政学的な衝突、感染対策の中で十分な強靭性を示している」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年1月17日