2023年に入っても、新型コロナや地政学的衝突など複数の要因が影を落とし、世界経済の下振れリスクは依然として増大している。経済協力開発機構(OECD)と国連貿易開発会議(UNCTAD)はいずれも、2023年の世界経済成長率は2.2%に減速すると予測する。「聯合早報」が「中国経済の先行きは世界の繁栄に関わる」と報じたように、多くの海外メディアは中国を「希望」の在り処と見なしている。
ブルームバーグはこのほど国際金融協会(IIF)のエコノミストの報告を引用し、「世界経済の成長を推進する最大の原動力は、感染症対策を絶えず最適化している中国だろう」と報じた。
ウォール・ストリート・ジャーナルは先ごろ複数のエコノミストの見解を引用し、「中国が感染症対策を最適化することは、消費の潜在力を引き出し、経済発展を促進するものであり、これは世界経済にとって『極めて重要だ』」と指摘した。米バロンズ紙も、「中国の感染症対策の最適化は2023年の中国経済に希望を与えると同時に、世界経済のソフトランディングの可能性を高める」と伝えた。
中国経済は安定を保ちながら良い方向に向かいつつあり、グローバル企業に投資を呼び込む「磁力」を放っている。中国貿易促進会はこのほど、中国国内にある160以上の外資系企業と外国商工会議所を対象に迅速調査を実施した。調査結果によると、回答した外資企業の99.4%が2023年の中国経済成長見通しに自信を持っており、98.7%は中国での投資を維持・拡大すると回答、89.8%は中国での産業チェーンを維持すると回答した。
英フィナンシャル・タイムズはコラムで、ヤム・チャイナの2022年第3四半期純利益が2億600万ドルとほぼ倍増し、レストランの利益率が前年同期の12.2%から18.8%に跳ね上がり、2018年以来の最高水準を記録したことに注目した。ウォールストリート・ジャーナルによると、独BMWグループが発表した2022年第3四半期の純利益は31億7500万ユーロで前年同期比で22.9%増加した。新車販売台数は前年比で合計0.9%減少、欧州市場では11.1%減少した一方で、中国市場では5.7%増加した。
「中国経済は欧米企業にとって大きなチャンスであることに変わりはない」。ブルームバーグは国際金融協会(IIF)のアクセル・ウェーバー会長の言葉を引用し、「現在起こっている反グローバル化の傾向、すなわち中国経済との『デカップリング(関係断絶)』の試みは、世界の経済成長、なかでも発展途上国の成長を著しく阻害するだろう」とし、「中国抜きでは、世界経済は正常に機能しなくなる」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年1月22日