各大手自動車メーカーは今年、新たな「速度競争」を展開している。
「証券日報」の調べによると、主流自動車グループの経営に昨年、二極化が生じた。6大自動車グループのうち長安汽車集団と広汽集団は自主ブランドと新エネ車の好調により販売増を実現し、経済の質が着実に向上した。その一方で、一汽集団、東風汽車、北汽集団、上汽集団の販売が減少し、製品モデル転換の強い圧力を受け、自主ブランドの発展の弱さが目立った。
本記事投稿まで、6大自動車グループのうち4社(一汽集団、東風集団、長安汽車、広汽集団)が今年の販売目標を発表した。北汽集団と上汽集団は未発表。4社のうち東風集団の販売目標の伸び率が42%と最も高い。一汽集団は通年の販売目標を下方修正し、昨年より10万台減らした。
新エネ車が成長源に
国内3大民間自動車メーカーは、新エネ車の普及率の持続的な上昇の恩恵を被った。特に新エネ戦略の発展を重視する自主ブランドが高成長を迎えた。うち比亜迪は一挙に一汽VWを追い抜き、昨年の国内販売台数トップに登り詰めた。情報によると、比亜迪の王伝福会長は以前、比亜迪は2023年に400万台を目指すと表明した。しかし比亜迪はその後、市場、消費の需要、供給体制に数多くの不確実性があることから、23年の販売目標についてはまだ判断しがたいと回答した。
吉利汽車は現在の市場の状況を受け、前年と一致する165万台という年間販売目標を再び掲げた。昨年すでに前年比で8%の成長を実現していたため、23年は15.14%の伸び率で目標達成が可能だ。
長城汽車は、今年の販売目標を280万台から160万台に下方修正することを決定したと発表。これは昨年の190万台の目標をも下回る。
伝統的な自動車メーカーと異なり、新勢力は今年、より野心的な高成長目標を掲げた。小鵬汽車の何小鵬会長兼CEOはこのほど、今年の新車計画と交付目標を掲げた。今年の目標は累計45万台の交付で、今年は前年比65.6%増の20万台弱の交付となる。
蔚来の今年の目標は、「レクサスのガソリン車の販売を上回る」とより明確だ。理想汽車は今年の具体的な販売目標を正式発表していないが、同社の消息筋によると25−30万台で設定されているという。25万台としても前年比で88%増となる。
中国汽車工業協会の陳士華副秘書長は、「中国ブランドの自動車メーカーは近年、新エネとスマートコネクテッドのチャンスをつかみ、自動車の電動化・スマート化アップグレードと製品構造の最適化に取り組み、多くの消費者から好評を博している。同時に企業のグローバルな発展も、ブランドの影響力を絶えず高めている。中国ブランド車の市場販売台数とシェアは今年さらに伸びるだろう」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年2月9日