中国ハイエンド消費分野の専門的な研究・コンサルティング機関である要客研究院が14日に発表した「中国贅沢品報告書2022」によると、世界の贅沢品市場は昨年さらに回復したが、消費マインドの不安定などの影響を受け、中国域内の贅沢品市場は昨年初めて15%のマイナス成長となった。売上は5475億元のみで、世界最大の贅沢品市場の座を明け渡した。
中国人の贅沢品消費に占める中国域内の贅沢品消費額の割合は昨年57%に低下し、域外が依然として43%を占めた。感染症は消費者の出国ショッピングに影響を及ぼしたが、代理購入及び国外在住の中国人の消費に影響せず、また中国人消費者の各種域外プラットフォームを利用した贅沢品消費に影響しなかった。
報告書によると、中国人贅沢品市場の売上は昨年、前年比で4%減少し9560億元となった。世界の贅沢品市場に占める割合が低下したが、なおも38%と高いことから、中国人は依然として世界の贅沢品消費の最も重要な力だ。
報告書の首席研究員、要客研究院院長の周婷博士は、「中国人の出境ショッピングは今年徐々に回復するが、それほど顕著にはならない。国内外の贅沢品消費の双方向回復に伴い、中国人の贅沢品消費の域内・域外の比率は今年6:4前後を維持する」との見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年2月15日