スタンダードチャータード銀行は、米国経済が今後12カ月内にリセッション(景気後退)入りする確率を80%と予想した。香港電台が3日、伝えた。
スタンダードチャータード銀行北アジア投資責任者の鄭子豊氏は、「米国の地方銀行は貸付と預金の集中度が高い。現地政府が銀行業の危機に的を絞り監督管理の方向を変えることで、信用貸付の増加が遅れ、米国経済に圧力をかけると見られる」と述べた。
スタンダードチャータード銀行は、米国経済が今後12カ月内に80%の可能性でリセッション入りすると予想した。米連邦準備制度理事会(FRB)は6月までにもう一度利上げを行うが、下半期は利上げを停止し、さらには利下げに踏み切る。またドルインデックスが今後1年内に下落するという。
米国の複数の金融機関と経済学者は最近、米国経済がリセッション入りするとの予想を発表している。ゴールドマン・サックスは今年3月にその確率を35%に引き上げ、米国の銀行の危機により不確実性が上がったと判断した。米ミネアポリス連邦準備銀行のカシュカリ総裁は、最近の銀行業の動乱により米国経済がさらにリセッションに近づいたと述べた。米ブルームバーグは、シリコンバレー銀行の危機の発生後、世界の投資家が潜在的な金融の圧力に対して極めて敏感になっていると伝えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年4月4日