世界銀行のアジェイ・バンガ新総裁は米ブルームバーグのインタビューで、「中国を競争相手だとは思わない」と述べた。ブルームバーグの報道によると、今月より世銀総裁に就任したバンガ氏は、米中間の競争に巻き込まれることを回避すると約束した。報道によると、バンガ氏は気候変動や開発の問題が非常に差し迫っており、世界の2大国間の緊張関係への対応はその後になるとの見方を示した。
国際通貨基金も先ほど、中米デカップリングはより貧しい世界を意味し、真の勝者はいないと警告した。IMFの報告書はモデルを用い、海外直接投資(FDI)の分散化の長期的な影響を予測した。IMFは、世界各地で激化する地政学的な分断により、長期的に見ると世界のアウトプットが2%減少する可能性があるとした。香港紙「南華早報」は、「中米関係が全面的に決裂すると見ている人は少ないが、地政学的な食い違いが拡大中で、世界経済の先行きに暗い影を落としている」と論じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年6月16日