バングラデッシュのダッカ・トリビューン紙は19日、バングラデッシュがBRICS加盟を正式に申請したと報じ、BRICSの加盟国増加が再び注目を集めている。
BRICSには中国、ロシア、インド、ブラジル、南アフリカの5カ国が加盟している。十数年の発展を経て、BRICSは協力の基礎を固め、分野を拡張し、成果を上げている。BRICSは国際社会から広く賛同・支持され、志を同じくする多くのパートナーが加盟を希望するようになっている。
ロシアメディアによると、ロシアのリヤブコフ外務次官は15日、BRICS加盟を申請する国が増えており、約20カ国になったと話した。
報道によると、バングラデッシュのハシナ首相は14日に南アフリカのラマポーザ大統領とスイスのジュネーブで会談し、その後にバングラデッシュの申請を提出した。ロシアのボリセンコ駐エジプト大使は同日、エジプトはBRICS加盟を正式に申請し、「脱ドル化」に興味を示していると話した。
日本の『毎日新聞』は、最近、イランとアルゼンチンも加盟を申請したと伝えた。そのほか、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、ナイジェリアなどの石油産出国も申請している。これらの国が加盟すれば、BRICSは世界の石油と天然ガス資源の半分以上をカバーし、その影響力は増大することになる。
今年5月末、ベネズエラのマドゥロ大統領はブラジルのルラ大統領との会談後に記者に対し、BRICSは世界の平和と協力を望む人たちを引きつけており、ベネズエラは適切な方法でBRICSに加わりたいと示した。
新興市場国と発展途上国の協力の重要なプラットフォームとして、BRICSは多国間主義の維持に力を入れ、グローバルガバナンス体制の改革を積極的に推し進め、新興市場国と発展途上国の代表性と発言権を引き上げ、国際事務において積極的・安定的・建設的な力となっている。
スペイン『レベリオン』のウェブ版は6月10日、「これほど多くの発展途上国がBRICS加盟に興味を示すのはなぜか」という問いを投げかけた。
記事によると、多くの国が以下の事実に嫌気が差している。米国は数十年にわたり経済上で世界をほぼ統治し、ドル取引を強制してきた。ホワイトハウスの指示に従わず、制裁および経済と金融の恐喝に直面した。一方、BRICSは各国の発展、投資と貿易を促進するために開放的な姿勢をとり、前提条件を無理に押し付けていない。
キューバのミゲル・ディアス=カネル大統領は先日、メディアの取材に応じ、「最も重要なのは、BRICSが多極化と多国間主義を守っていること。多国間主義の保護を通し、BRICSは冷戦概念に対抗し、より公平で公正、世界の国際経済秩序のためになる可能性を提供している」と述べた。
ロシア国立研究大学高等経済学院の多国間戦略プロジェクト発展管理所の責任者ヴァレリヤ・ゴルバチョフ氏は文章の中で、BRICSの主な使命は発展途上国の利益の代言者となることで、BRICSの目的と価値観は世界の大多数の国と一致していると示した。これは、BRICSがいずれ増員されることを意味する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年6月21日