中国物流・調達連合会が6日発表したデータによると、6月のアジアの製造業購買担当者指数（PMI）は前月比横ばいの50.4％で、6カ月連続で50％を上回った。これはアジアの製造業が安定成長の流れを保っていることを意味する。

　主要国を見ると、中国の製造業PMIが依然として50％を下回っているが、経済運行が安定化に向かい、市場の需要の減少率が下がり、新たな原動力の需要増の流れが顕著だ。企業の生産が安定しつつ増加し、原材料及び完成品の在庫消化が持続的に進み、市場価格も安定化に向かっている。インドの製造業は高い伸び率を維持しており、PMIは前月比でやや低下したが依然として57％以上だ。日本の製造業PMIは再び50％を割り込んだ。ベトナムと韓国の製造業は低迷を続け、PMIが48％を下回った。

　アジアの製造業PMIは現在50％以上を維持しているが、これは世界的な景気後退の圧力を受けながらも、アジア経済が依然として高い強靭性と安定成長を維持していることを示したとの分析もある。中国は現在もアジア経済成長の重要なエンジンだ。国際格付け会社フィッチ・レーティングスはこのほど発表した「世界経済見通し」の中で、中国は世界主要経済体のうち成長率が最も高い国になると強調し、通年の経済成長率を3月の予測値より0.4ポイント上げ5.6％にした。国際通貨基金（IMF）の当局者も先ほど、中国の今年の経済成長率は5.2％にのぼり、引き続きアジア太平洋経済の成長のエンジンになると述べた。また中国経済は未来の世界的な経済回復の重要な推進力になるという。

　6月の世界の製造業PMIは前月比0.5ポイント低下の47.8％で、前月比では4カ月連続の低下となった。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2023年7月7日