中国中央銀行(中国人民銀行)が11日に発表した速報値によると、今年上半期の社会融資規模の累計増加額は、前年同期比4754億元増の21兆5500億元だった。うち実体経済への人民元建て貸付は1兆9900億元増の15兆6000億元。
データによると、6月の社会融資規模の増加額は前月比2兆6700億元増、前年同月比9859億元減の4兆2200億元。6月末の社会融資規模残高は前年同期比9%増の365兆4500億元。
中国銀行研究院の梁斯研究員は、「第2四半期以降の経済回復の減速に伴い、実体経済の資金の旺盛な需要がやや減少している。しかし消費の需要回復のけん引を受け、住民の信用貸付が好調だ。企業の中長期信用貸付の持続的な増加は、経済全体に対して楽観を保っていることを意味する。下半期については、政策のさらなる奏効と経済の内的原動力の回復に伴い、金融データが堅調に推移する見込みだ」との見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年7月12日