中国経済の半期報告書が発表された。国家統計局が発表したデータによると、今年上半期の中国の国内総生産(GDP)は前年同期比で5.5%増加し、中国経済は全体として回復・好転する傾向にある。これについて、日本の日中産業研究院の松野豊院長は次のように述べた。
周知のように近年の中国政府の経済発展目標では、GDP成長率の目標数値よりも経済の「質的成長」が強調されている。経済が質的に発展しているかどうかを判断する指標のひとつに「労働生産性」がある。これは労働者一人当たりの実質GDPで計算できる。
中国の産業全体の労働生産性は、ここ数年は6%強の伸び率を示しており、これは実質GDPの成長率を上回っている。従って徐々にではあるが中国経済は質的成長にシフトしつつあるといえる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年7月20日