中国国際数学娯楽産業大会（CDEC）が27日、上海市で開かれた。中国音声映像・デジタル出版協会第一副理事長、同協会ゲーム工委主任委員の張毅君氏はその席上で「2023年1−6月中国ゲーム産業報告書」を発表し、報告書を詳細に解説した。

　報告書によると、今年1−6月の国内ゲーム市場売上高は実質で前年同期比2.39％減、前年下半期比22.2％増の1442億6300万元で、市場の回復傾向が顕著だ。ユーザーの消費の意欲と能力は1−4月に回復しなかったが、5月以降に売上が大幅に増加した。この流れが続けば、下半期には底打ち後の力強い回復を迎える見込みだ。

　同期の中国のゲームユーザー数は前年同期比0.35％増の6億6800万人で、過去最多となった。中国産ゲームの国内市場での売上高は実質で前年同期比2.25％減、前年下半期比24.5％増の1217億8400万元。中国産ゲームの海外市場での売上高は実質で前年同期比8.72％減の82億600万ドル。報告書によると、海外主要市場におけるユーザーの消費の意欲及び能力も景気低迷の影響を受けた。国際的な衝突、為替変動、日増しに激化する市場競争により、海外市場のマーケティングコストが大幅に上がっている。

　報告書によると、中国モバイルゲームの今年1−6月の主要海外市場は依然として米国・日本・韓国で、シェアが31.77%・19.65%・8.50%だった。ドイツ、英国、フランスは合計で10％弱。中東、ラテンアメリカ、東南アジアなどの海外新興市場は上昇を維持。

　張氏は、「世界のゲーム市場が全体的に低迷する中、中国のゲーム産業は徐々に谷底から抜け出し、上昇の流れを呈している。挑戦に満ちた下半期については、業界の自信を奮い起こし、エコシステムを改善する。正しい価値観を堅持し、社会的責任を忠実に果たし、未成年保護の取り組みを持続的に掘り下げる。国際競争における各種挑戦に積極的に対応し、中国のゲーム業界を規範化・精品化・多元化・国際化の新たな高みに押し上げる」と述べた。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2023年7月28日