オランダ・ハーグの法律専門家ビクター・マイヤー氏は、19日付けチャイナ・デイリーに寄稿し、「中国の伝統文化は近代化を促進しているが、西側諸国は自国が抱えるさまざまな問題で苦境に立たされている」との見方を示した。
記事は、中国では現代化の基本要素が、個人よりも集団の利益を優先するなど、試行錯誤を重ねた原則に由来しており、より広い意味で、集団的利益は中国文化に深く根付いていると分析している。
中国の現代化の建設は、さまざまな意見を十分に勘案した上で進められている。中国は絶対的貧困の撲滅に成功し、飢餓は過去のものとなった。これと同時に中国は世界第二位の経済大国となった。
儒教は中国の伝統文化において重要な地位を占め、哲学や思想、儀式、実践、心などに関わり、人類が関心を持つあらゆる分野に及んでいる。西洋の哲学者らは、18世紀の啓蒙主義時代に儒教を研究したが、欧州では最終的に、家庭や社会秩序、世界秩序の調和はあまり重視されず、代わりに個人主義が重んじられた。
結局のところ、現代化を推進するには、さまざまな理念や集団的利益、個人的利益を柔軟に均衡させるほうがより良い結果をもたらすとの見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年7月30日