今年も上半期が終わり、多くの外資系機関が下半期及びより長期の対中投資発展計画を続々と発表した。多くの外資系企業は中国での投資拡大、生産能力拡大、研究開発強化などの意向を示している。外資系金融機関も人民元建て資産を増やしている。
監督管理部門が批准した、農銀理財と仏BNPパリバが合弁で設立する法巴農銀理財有限責任公司がこのほど開業した。これにて中国で開業・運営する外資が経営権を握る合弁資産管理会社は5社に増えた。天眼査のデータによると、モルガン・スタンレー基金はこのほど登記資本金を2億5000万元から6億元に追加した。
ドイツ銀行中国債務資本市場主幹の方中睿氏は「経済参考報」の取材で、「ドイツ銀行中国は許可証の申請、業務能力の構築、チーム建設に大量の資金を投じており、今後も続ける。我々は中国経済の成長の潜在力と構造モデル転換におけるチャンスに期待し、中国事業に非常に大きな自信を持っている」と述べた。
中国は極めて重要な市場であるだけでなく、一部の外資系企業からイノベーションのエンジンとされている。ポルシェは先ほど、中国エネルギーデジタル化企業の電享科技に戦略投資を行い、スマート充電ネットワークの展開を加速すると発表した。ポルシェ中国総裁及びCEOの柯時邁氏によると、ポルシェ中国はすでに販売の主力から同社の世界イノベーションセンターに転じている。
商務部のデータによると、世界の対外投資が低迷し、昨年の基準値が高かった影響を受けながらも、中国の今年上半期の外資導入はほぼ安定を維持した。上半期の実行ベース外資導入額は7036億5000万元だった。外資導入の質が持続的に上がり、ハイテク産業の外資導入が7.9%増加し、ハイテク製造業の外資導入はさらに28.8%増となった。また新設外資系企業数も急増し、上半期は35.7%増の2万4000社にのぼった。
同時に中国資本金融市場も国際資本から注目されている。国家外貨管理局のデータによると、今年上半期の外資の域内債券買い越し(満期現金引換要素を除く)は790億ドル弱で、昨年の売り越しの流れを覆した。満期現金引換を考慮するならば、外資は2カ月連続で域内債券を買い越ししており、うち6月の買い越しは110億ドル超。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年7月31日