福島第一原発の核汚染水海洋放出が24日に始まり、中国人客の訪日旅行の意欲が大幅に低下し、さらには団体旅行のキャンセルも出ている。中国の多くの旅行会社が旅行商品PR計画の調整に追われている。
水戸証券チーフファンドマネージャーの酒井一氏は、「この中国人客受け入れの重要な時期に生じた変化は、日本のインバウンド市場に予想できない影響を及ぼす恐れがある。日本の観光業は中国の旅行会社の予約状況を注視する必要がある」と述べた。
中国観光研究院国際研究所所長の楊剄松氏は28日、「環球時報」に対して、「日本は現在すでに高リスクの観光目的地とされている。一部の観光客は予定をキャンセルしており、別の観光客はキャンセルできないかコスト面の理由により最後の訪日を覚悟している。この状況下、日本政府が放出停止などの重大な変更に踏み切らなければ、失いつつある外国人客、特に中国人客を取り戻せない。長期的に見ると、中国市場の支えがなければ、日本の観光産業は必ず厳しい情勢を迎えることになる」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年8月29日