中国・アフリカ協力の明るい未来は、青年のイノベーションと創造が無くては実現しない。第3回中国・アフリカ経済貿易博覧会の9大重点イベントの1つとなる中国・アフリカ青年イノベーション・起業フォーラムがこのほど長沙で開催され、中国とアフリカの青年が「イノベーションと発展を後押しする文化・産業」「青年起業を後押しするデジタル技術」という2つのテーマについて共有と意見交換を行った。
第3回中国・アフリカ経済貿易博覧会には、多くのアフリカ人青年企業家が出展した。彼らはこのプラットフォームを利用して中国で市場や提携パートナーを見つけ、企業を発展させたいと考えている。
ルワンダの青年・アンディさんの流暢な中国語は博覧会を訪れた人々の注目を集めた。彼は6年間学んだ中国の大学を卒業後、ルワンダに戻って観光業に携わり、旅行代理店を開設した。中国の顧客に接する中で彼は新たなビジネスチャンスを見つけた。今回の中国・アフリカ経済貿易博覧会で中国の提携パートナーを見つけたいと考えている。
中国とアフリカの人文交流が緊密になるにつれ、中国語を学び、中国での留学後に起業の道を選ぶアフリカの青年が増えている。アンディさんと同じように、ジンバブエの女性・エリカさんも青年起業家で、杭州に住む彼女は2021年に中国で自身の会社を登記した。
エリカさんが中国で起業したのは、中国の起業関連政策が優れていることに加え、アフリカの特色を持つジンバブエ産健康食品の需要が中国にあると考えたためだ。
エリカさんは「中国政府には起業を支援する政策がたくさんあると感じる。また、中国の消費者は健康志向が強いことも分かった。そしてジンバブエには栄養価が高く、健康に良い有機製品がたくさんあるので、それらを中国市場に持ち込んで消費者に紹介した」と話している。
今回の博覧会には初めて中国へ来たアフリカの青年企業家も多く参加した。エチオピア出身の青年・ムルケンさんもその1人だ。出展に先立ち、国連国際貿易センターと商務部国際商務官員研修学院が共同開催した「『一帯一路』発展途上国の中小企業による中国進出」研修セミナーに参加し、中国の国情や市場規制などについて基本的な理解を深めていた。コミュニケーションを円滑にするため、微信(WeChat)のアカウントも登録した。
他のアフリカ諸国の青年企業家たちも、自身でデザインした衣料品、自身で立ち上げたチリソースブランド、自身で創作した絵画を携えて中国に来ており、博覧会のプラットフォームを使って中国市場との結びつきを強め、新たな提携パートナーを開拓することで、ブランドの成長を目指している。アフリカ連合のラハムタラ・オスマン駐中国代表が博覧会開催中に話したように、中国はアフリカ連合およびその加盟国の長期協力パートナーとして、アフリカの青年が成長するための力を与える重要な役割を担っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年9月19日