2023中国夜間経済フォーラムがこのほど、海南省三亜市で開かれた。期間中、『2023中国夜間経済発展報告』(以下、『報告』)が発表された。
『報告』は、住民消費の60%が夜間に行われ、夜間消費は経済現象にとどまらず、住民のよりよい生活という需要も満たしているとした。今年1~8月の旅行者の月平均夜間観光回数は3.27回となった。統計によると、旅行者の夜間消費額と夜間消費の割合は2019年を上回り、7割以上の旅行者の夜間消費支出が2019年より増加している。
夜間旅行商品の需要も増加している。携程の統計によると、今年夏休みの夜間旅行商品の売上は2019年同期比で692%増加し、高所からの夜景、ライトアップショー、ナイトクルーズ、街歩き、公演、グルメ・バー、博物館などのスポットが観光客から人気を集めている。旅行サイト「驢媽媽」の統計によると、今年1~8月の夜間観光商品予約者数は2019年同期より2割増加した。
観光地は夜間観光の主な場所となっている。『報告』によると、2023年の5A級観光地の夜間開放率は56.74%で、2002年の2倍以上に増加。また、文化施設の夜間観光の常態化が際立っている。2023年5月18日の「国際博物館の日」、一級博物館の3分の1が夜間開放時間を延長した。『報告』は、今年の全国の夜間観光の市場規模は1兆5700億元に達すると予想した。
夜間経済の今後に期待できる。中国旅遊研究院の戴斌院長は、「夜間経済には飲食とレジャーだけでなく、ショッピング、風景観賞、観劇、夜読書、社交などの需要もあり、質の高い物質的ニーズ、ハイグレードな精神的ニーズも満たすことができる」と述べ、各地は多層的で多種多様な夜間観光産業体制の構築に力を入れ、波及効果の高いランドマークと社会現象を引き起こすレベルの商品を作り出すべきだと提言した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年10月19日